マンションでアンテナ工事を行う際に気をつけなければイケない注意点。

マンションも20戸前後の戸数が少ない所から、100戸近い大型のものまで様々です。それによって大きく工事日程に違いが出るのは当然なのですが、大所帯の場合は更に室内作業時間帯の調整が大変な様です。工事は通常、昼間に行いますが、最近は主婦でも働いている方が多いので管理組合との連携が不可欠です。ただ大所帯では管理組合の代理立ち合いも手が回らない状況に陥りますので、計画を練って休みを取るなどの工夫も必要となります。

マンションと戸建ての違い

マンションの場合は屋上に一つのアンテナを立て、そこで受信した電波を各戸で共有し、分配して使用する仕組みになります。具体的にはアンテナから来た電波を、混合器、ブースター(増幅器)、分岐分波器などを経て、各戸のコンセントへ供給される方式が一般的の様です。

分配する為には、受信感度の良い大きなアンテナが必要となります。ただ、大きいと風の影響が強い事と、それに耐えられる支柱や取り付け代の強度も考慮しなくてはなりませんし、戸数によってブースターの設置が必要となる場合があります。

また新築と中古、新規と交換では工事も違いますが、新築以外ではほぼ個別に各戸での室内作業が必要です。全員参加でのアンテナ工事ですから、団結と相談が不可欠となります。

片や戸建てでは設置場所が比較的自由に選べ、屋根だけではなく壁面やベランダ、場合によっては屋根裏に設置する事も可能です。大きさは小さ目で済み、種類もデザインアンテナなど好みで選択できます。全てが自己責任ですので、極端に言えば「やりたい放題」にできる訳です。ここがマンションとの一番の違いと言えましょう。

テレビ台数が少なければブースターは不要ですので、非常にシンプルな伝送経路で安価に設置する事も可能です。

戸数と電波強度の確認

新規設置の場合、戸数で電波の強度は変わります。どういう事かと言えば、基本的に受信するテレビの台数が増えれば、1台当たりに分配される電波が弱くなると言う事です。どの様な形態の放送でも一緒で、地上デジタルでも衛星放送のBS・CSでも一定以上の電波強度がないと視聴はできません。

その対策は、まず地域の受信電波の強度を確認する必要があり、それと戸数に合わせて受信感度の良い高性能なもの、大きなものを設置して必要な電波強度を確保する事が大切です。元々、電波が弱い地域なら、尚更より大きなアンテナで受信しなくてはなりません。

ですがBS・CSアンテナは大きくなると高価になります。更に、大きさにも限界がありますので、併せて分配器と共にブースターの設置も必要になるでしょう。

しかし、ここで節約の為と小さくて安価なアンテナを設置してしまうと受信障害を起こしてしまう可能性があります。そうなっては元も子もなくなるので、やはり戸数と受信電波の強度に合わせて最適なものを選択する方が賢明と言えそうです。

重要な注意点とは

戸建てと違いマンションは、権利関係、管理主体が複雑であり、分譲と賃貸の違いはあっても責任所在が曖昧なままだとトラブルの原因となってしまいます。つまり、区分所有(主に部屋)共有部分(その他の廊下など)の所有権をシッカリ確認し、工事の為には誰にどの様な許可を取る事が必要かを整理する事が大切です。

賃貸の場合は、オーナーと居住者のどちらが工事の支払いをするのか、また、その支払い方法をシッカリと取り決めておかないと後々のトラブルになる事はもちろんですが、それ以前に業者がアンテナ工事を行ってくれない場合もありますので、その点を理解しておく事も大切だと思います。

そして各戸の室内作業などの日程は、管理組合と工事業者双方で厳密に調整し、また、居住者立ち合いで作業を行う場合と管理組合が代理で立ち会う場合とを明確にしておいて作業に当たる事も必要です。併せて、家具の移動が要不要かの点についてもハッキリと通達をしておかないと、当日に混乱を招き作業日程が遅れてしまう事もあり得ます。

戸数が多い場合には時間帯を区切って通達し、その時間内、居住者は確実に在宅している事が、スムーズな工事作業に繋がる様です。

まとめ

大規模マンションだと、各階ごとに増幅器や分配器を設置する場合が多い様です。その場合、居住者が居ない為に途中で別の階をやる事になると、作業効率が悪くなるばかりではなく、各階で受信感度にバラつきが出てしまう事もあると言います。

「うちの階だけ映りが今ひとつだ」となると後々、問題に発展しかねません。そうした事態に陥らない為に、管理組合と住人の意思疎通は最も大切な所でありましょうが、そうした大規模マンションのアンテナ工事を数多く手がけている、つまり、慣れている業者に依頼する事もトラブルを避ける一つの手段だと思います。

楽しいテレビライフを満喫する為にも作業は確実に、スムーズに済ませたいものですね。