4k8k対応のアンテナ工事のやり方は?地デジアンテナ工事と違うの?

電器店などのテレビコーナーを見ると、いまや「4K」と記載のあるテレビが大々的に販促されています。また、シャープに代表される「8K」放送に対応した60インチを超える大画面テレビも発売されており、これからテレビを新しく購入する方は圧倒的な画質と臨場感を求めて4k8k対応に変えたいという方も多いのではないでしょうか。
4k8k対応のアンテナ工事を行う際、これまでの地デジアンテナ工事とやり方は異なるのでしょうか。工事内容の違いについてまとめてみました。

既存の地デジ対応テレビから変える場合

新たな4K8Kの映像はどうすれば見られるのでしょうか?
4Kは2Kの4倍、8Kは2Kの16倍の解像度があります。既存の地デジ対応テレビではその精細な映像を表現しきれません。
つまり既存の地デジ対応テレビで表示した場合、放送内容は変わりませんが画質は2K(通常のハイビジョン放送)になります。
そのため、現在、ハイビジョン対応のテレビの方は

1)「4Kまたは8Kのチューナー内臓型テレビ」
2)「4Kまたは8K対応テレビ」+「受信用チューナー」

1)または2)のテレビを揃えた上で、

3)「BS左旋・110度CS左旋」の衛星放送が受信できるアンテナの設置」

が必要です。
後述しますが2)の「4Kまたは8K対応テレビ」だけでは見られないことに注意が必要です。テレビを購入する際はチューナーが内蔵されているのか、別途購入が必要なのかは必ず確認しましょう。(特にネット通販などは注意)
テレビ設置とチューナーへの接続は個人でも比較的簡単に行えますが、3)のアンテナ設置はアンテナ以外の分配器、ブースター、テレビ端子や同軸ケーブル等も交換する必要があるため電気工事や電気通信工事の専門的知識が必要です。交換が必要なものはどれか、逆にどの設備は生かせるのかなどの判断は素人では非常に難しいです。単純に高所作業や配線工事は危険度も高いですから、アンテナ工事の専門業者に依頼するか、一度相談したほうが良いでしょう。

「4k対応テレビ」がある場合

2)の「4K対応テレビ」「8K対応テレビ」は、2018年12月のNHKと民放の4K本放送開始までに、様々なメーカーの製品が発売されました。
これらの製品は前述した通り、チューナーを別に用意する必要があります。

実は、チューナー内蔵型のテレビは2018年6月の時点では東芝の「レグザ」のみでした(4Kチューナーのみ内臓)。その後三菱電機が2018年10月、シャープ(アクオス)が2018年11月、パナソニック(ビエラ)が2019年1月、LGが2019年4月にそれぞれ4Kチューナー内臓型テレビを発売しています。(ソニーはブラビアシリーズで2019年6月発売予定)さらに2019年春のタイミングで、液晶と有機ELの各新モデルやバージョンアップモデルが登場しています。
参考までにレグザの2018年9月までに発売されたチューナー内臓型テレビは、「BS/CS 4K視聴チップ」を取り寄せて付ける必要があります。(無償配布、2023年12月31日までWebサイト上などで受付)
ちなみに8K対応テレビは2017年12月に、8Kチューナー内臓型は2018年11月にそれぞれシャープが発売しています。(現状では8K対応・チューナー内臓型共にシャープのみ)

2018年以前は4Kテレビといえば、こうしたチューナー内蔵型でない「4K対応テレビ」のことを指していることが多く、販売の現場で混乱が起きたりユーザーの間で誤解を招くなどといったことがあったようです。すでに4K放送のためにテレビを購入した方は、時期とメーカー、取扱説明書を確認しましょう。2019年春の段階では、こうしたチューナー内蔵モデルが各メーカーから出揃ったため、電器店での展示も内臓型モデルを中心に展開されており、販売側も対応や商品説明等にある程度経験が蓄積されている段階といえます。

これから4K8K放送のためにテレビを購入する方は、特殊な場合を除きチューナー内臓型モデルがおすすめです。地デジのみでよいという場合も、地デジやネットの映像を4K画質にコンバートする機能がついている4K対応テレビが今後の主流になって行くのではないでしょうか。

「4kテレビ」の場合は?

先ほど述べた通り、「4Kテレビ」「8Kテレビ」とは、大まかに言えば「4K・8Kを受信するためのチューナーが内臓されたテレビ」のことを指します。この場合は別途チューナーを用意する必要はありません。

呼び方も似ていて非常にややこしいのですが、こうした4K8Kテレビは、「BS4K」「110°CS4K」「BS8K」のいずれかまたは複数のマークがついていることが目印になります。インターネットや電器店でテレビを比較するときは、これらのマークに着目してみましょう。

チューナー内臓型のメリットは、別途チューナーを設置する手間が不要という他にも、

また、新しい4K・8KテレビにはAndroid TVが搭載されています。Android TVとはGoogleが提供しているインターネットを利用したスマートテレビのプラットフォームです。Android TVが搭載されたテレビは、平たく言うとテレビの画面でパソコンのような使い方ができる機能で、音声によるGoogle検索やYouTubeなどの動画検索ができ、さらにChromeCastとしての機能を持ちAndroidアプリやゲームをテレビの大画面で楽しむことができます。このアプリの中に4k配信に対応したものがあり、月額やコンテンツごとに料金を支払って視聴することができます。具体的にはAmazonプライムビデオ(DVD)やNetflix、dTV、U-NEXT、ひかりTV 4Kなどが挙げられます。

一部は既存BSアンテナでも視聴可能

4K放送は一部のチャンネルであれば、既存のBSアンテナとチューナーで受信でき、設備の交換が不要なケースがあります。
4K放送には、これまでのBS右旋からの電波を利用した放送と、新たなBS左旋・110度CS左旋からの電波を利用した放送の2種類があります。
このうちBS右旋の4K放送ではNHKと民放(BS朝日・BSジャパン・BS日テレ※1・BS-TBS・BSフジ)のチャンネルを放送します。これらの4K放送のみの視聴で良い場合は、既存のBSアンテナで受信可能ということになります。

BS左旋・110度CS左旋ではwowow※2やショップチャンネルのような民放以外のBSチャンネルと、スカパーの4Kチャンネルを放送します。また8K放送はNHKの1チャンネルのみで、こちらもBS左旋の放送です。

ただしテレビは4K対応テレビでないと本来の画質で表示できません。また、4K放送はこれまでより高い周波数を利用するため、既存のブースターやケーブル等では対応しきれないことがあるようです。その際は、やはり機器の交換が必要になります。

※1 BS日テレ 4Kは2019年12月から放送開始予定
※2 wowowの4K放送は2020年12月から放送開始予定

まとめ

すべての4k8k放送を視聴するためには、4k8kに対応したテレビやチューナーなどの基本的な受信設備を揃えた上で、新しく4k8k放送の電波を受信するBSアンテナを設置するアンテナ工事が必要です。テレビのみ4k対応、アンテナのみ4k対応という状態では正常に放送を受信することはできないため注意が必要です。

また、テレビについても4k8kチューナーが内蔵されているか否かで工事内容に別途チューナー設置を含める必要があるなど金額が変わってきます。

地デジアンテナ工事とはやり方や設備が異なる点に注意した上で、自分の視聴したい放送に対応した設備になるよう工事を依頼しましょう。